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「どんど晴れ」はいい話か
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 NHK日曜の大河ドラマ同様、朝のレンドラも何かの拍子で見続けたり一切関心がなかったりする場合が多いですね。
パソコンにチューナーを入れているので作業をしながらTVをよく見ます。今期の「どんど晴れ」にはかすかな疑問を持ちながら時計代わりにBGMとして見ています。
 毎回のあらすじは週初めに下記に掲載をされています。
http://www3.nhk.or.jp/asadora/story/story.html
 あらすじは、岩手の老舗旅館「加賀美屋」で大女将が旅館の後継者として期待をしている孫の柾樹と恋人の夏美が持ち前の努力と夏美の天性の人を引き付ける座敷童子のような魅力で困難に打ち勝ち加賀美屋の若女将として成長していくドラマです。
 柾樹の父親は旅館業を捨て母親は女将の仕事を続ける中に過労で他界し、実質的には次男夫婦とその家族で加賀美屋を支えていました。そこに突然、夏美が「女将の修行をさせてください」と半ば押しかけ的に仲居として加賀美屋に入ります。
ナレーターはもっぱら主人公夏美のひたむきさを全面に出し、週代わりに彼女の苛め役や困難な事態が出てきます。
 しかし、見方を変えると今まで加賀美屋の実質的な営業を担当し当然闖入者「柾樹と恋人の夏美」が現れなかったら、加賀美屋の経営者だったはずの環(=現在の女将)や家族にはいい迷惑と写る方が実生活では当然という見方が成り立つはずです。座敷童子や宮沢賢治の世界でカモフラージュされていても、これは会社乗っ取りを美談化した勝者の論理で撮られたドラマともいえます。
 そこまで大げさに「論」をはる気はないのですが、ものの見方次第でどうにでもなるという例として引用できないかと思ってしまいます。
 このような感想をいうと「何をゴチャゴチャいってるの。楽しければいいだけの朝ドラだし。文句いうなら見なければいいやん」と家人はいいます。この方が説得力があったりして。
by okadatoshi | 2007-08-11 21:11 | メディア | Comments(0)
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