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中国の学生のパソコン事情
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 9月の山東大学に続き今月チンタオの二箇所の大学で、日本のコンピュータ教育について触れました。今回も日本語学科の学生が対象ですから、ゆっくり日本語でカタカナ文字は英語で記述するように心がけましたが、基本的には日本で話すのと同じです。
 日本のように大学への進学率がまだ高くありませんから、学生はエリートですし学習意欲は非常に高い感じを受けました。「しゃれ」を言っても笑うべきところでは笑い話の流れを理解した反応がありました。ほとんどが大学に入ってから日本語を学習していますので、日本の英語教育のヒアリング能力と比較すると優秀な印象を受けました。
 学内には、一応光ケーブルが入ってはいますが、どういうわけか100メガのLAN表示があるにも関わらずダイアルアップ並に遅く、通信回線も不安定でした。家庭はまだダイアルアップが主ですが来年度には市内家庭でも光に切り替わると担当の教官にお聞きしました。
日本では、学生に個人IDを大学側が出して自由に学内の端末を使用できレポート提出もパソコンで行っていますが、今回の中国ではパソコンの授業以外には使用きません。もっぱら管理面からの心配もあるようですが、学内のパソコンが配置されている教室もそんなに多くはありません。学生は、街のネットカフェでフリーメールアドレスで入ったり寮で複数人でお金を出し合ってパソコンを使っている状態です。
 ワードとエクセル、Web検索などは行っていますが、自分のホームページを作成するとかましてblogなどはまだ浸透していませんでしたが、最近のインフラの整備事情を考えると日本並みに普及するのは時間の問題でしょう。
 Webで日本事情なども入手しており関心は高いです。チンタオには1200社の日本企業が進出していますが、それでも日本人は7-8000人。韓国の5万人と比べるとまだ少ないです。
講義の終わりには、skypeで日本国内やジーナンの学生との通話を体験してもらい、出身地の親とも交信をさせましたがかなり受けていました。
締めくくりは、パソコンがツールとして定着することで市民の活動が広がることに触れ、私の関わった神戸ハートだよりの編集スタッフ、ネットデイ、視覚障害の方へのパソコン利用のボランティアの話などに言及しました。
 「一期一会」がWeb時代には「一期多会」になることを話し、メーリングリストの提案で締めくくりました。帰国後、メールも学生から来ました。第二ステージに入ってからこのような交友関係の広がりを得る機会が出来たことを有難いと思っています。
by okadatoshi | 2005-12-31 13:21 |   中国 | Comments(0)
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