昨日は午前中に鳥取市内国府町にある
万葉歴史館へ入館しました。
65歳以上は、一般300円の入館料が100円です。
万葉集の編纂者として歴史に残る
大伴家持は天平宝字2年(758年)因幡守となり、国府で万葉集最後の次の歌を詠みました。
「新しき年の始の初春の 今日降る雪のいや重け吉事(よごと)」
常設館は、当時の様子を原寸大の複製を配置しながら構成されています。
大伴家持の儀式用の衣服で色は家持の最終官位三位の色です。▼
宇倍野陵墓参考地石部材(
岡益の石堂)と
梶山古墳石室。▼
因幡の国大伴家持の食膳。当時は味付けをした煮物はなく、味噌や塩を食卓に置き自分で味付けをしながら食したとあります。五位以上の貴族の食卓。▼
左は庶民、右は役人の食膳を再現。▼
館のシンボルタワー「時の塔」。高さ30mの展望室からは史跡国庁跡をとりかこむ面影山・今木山・甑山をはじめ、眼下に広がる平野を一望できます。▼
別室で企画展、『視点 ~福田典高 原画展~』が8/28まで開催中です。
2016/07/23 - 国府町在住の画家、
福田典高氏の原画展。
左は16歳当時の絵画部、右は上京し他当時の作品。▼
デザイナーとして活躍。当時の事件報道の似顔絵を数多く関わる。▼
東京の喧騒から離れUターン。母校の小学校の廃校跡をアトリエ小学校として再生。来館者の似顔絵を描く。▼
故郷のスケッチも独特のタッチで描く。▼
歴史館も企画展もともに素晴らしかったのですが、何せ辺鄙な場所で、作品を見ている間に私たち以外の来館者はありませんでした。もったいない。