今朝の朝日新聞の掲載記事です。▼
教師になってから教育関係の記事をスクラップにし続けてきました。
膨大な冊数になり、今では教科法の最後の講義で、これらの古いスクラップの何冊かを持参しその中の記事の
いくつかを素材に話します。
今でもその習慣が残り、目にしたいくつかの記事を切りとりある程度関連の記事が揃ったら取捨選択しポイントになる部分を保存しています。何日分かの記事をつなげると見えてくるものがあります。
今日の
陰山教育委員長も辞職へ至るまでの発端は、2月21日の大阪府教育委員会再三者委員会が中原教育長の教育委員会事務局の職員への発言がパワハラと認定した記事です。▼
議会で辞職勧告の決議案が通った3月12日には教育長は、“報告書は不可解”だが“現場に迷惑”をかけたので辞職をすると報じています。
同じ紙面で、橋下市長は「反省は必要だが、マイナスを教育長として挽回してほしい」と辞める必要はないと述べています。▼
そして、冒頭の松井大阪府知事が陰山教育委員長に対して「新しい体制をつくるために身を引いてほしい」といわば“喧嘩両成敗”ともとれる幕引きを行ったように思います。
元はと言えば、橋下市が見込んで教育長にした人事です。
国会では不祥事を行した大臣を任命した総理の任命責任を野党は追及します。
今回の場合は大阪府知事が教育長の辞意を認め、返す刀で法的には教育長に上にたつ教育委員長に辞意を迫るという図式になります。
橋本氏が進めた「閉鎖的になりがちな教育現場へ活力を」と導入を図った民間校長の不祥事が相次いで報じられています。
新聞報道の範囲しか資料がないのですが、大阪府の現場の教職員の士気はかなり盛り下がっていると推察されます。
本来なら、このような教育長やセクハラ民間校長を生み出した組織のトップの任命責任が問われるはずですが。