「疲れた」感を持つ今の学生
昨日講義で課題を課した後、バスが出る時間まで学生と雑談をしていました。
その中で、「先生の学生時代って楽しかったん?」と聞かれ、「政治に怒ってよくデモに出た」と話したら、デモを"ヘイトスピーチ"のデモと勘違いしをしてました。一般学生がデモをするなんてことは、彼ら彼女らにとって異国の話しになっています。

『毎日学校に出て出席をとられ放課後は部活で土日はバイトをやりいつも夜9時ごろに帰宅して、ぐったり寝込みまた朝起きての繰り返し。卒業してきちんとしたとこに就職できたとしても毎月2万8千円奨学金をかえさんといけんし希望もわかない』というようなことを、話してくれました。
聞けば家からの仕送りはなく、奨学金を毎月10万円借りてるとのこと。話してくれた学生は、高校時代の部活が評価され授業料は免除をされているのでまだ恵まれている方ですが、周りもバイトをしながら生活費を捻出しながら学校に来ている生徒が一般的です。
入学から卒業までにかかるお金学費編というサイトを見ると初年度の納入金が次のようになっています。▼
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私が学生時代は、授業料は月に800円ほどで、年間にして9000円台でした。
日本育英会の一般奨学金が3000円、特別奨学金が自宅生4500円、下宿生7500円。
寮に入ればなんとか生活ができて家庭教師をすれば、学習時間を削ってまでバイトをすることもありませんでした。西欧の先進国では、大学生の授業料は無料かわずかで、このような法外はことはありません。
日本学生支援機構の返済例は次の様になっています。▼
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利息までつけて厳しい取り立てと法的な処置が待っています。
国立大学と私立大学の授業料等の推移をグラフ化すると、次のようになりました。
以前は国公立は安いと言われましたが、今では昔ほどの大きな差は見られなくなっています。▼
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確かに、卒業後20年間のローン返済が待っていて、それも安定した収入が得られる正規社員があればいいのですが、非正規雇用の増大が言われるなか、疲れた気持ちになるのもわかります。
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by okadatoshi | 2014-12-17 23:27 | デジの目 | Trackback | Comments(4)
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Commented by kazewokiru at 2014-12-18 10:08
okadatoshi様

お読みして 率直に意外な感想を持ちました。
年相応に世間を知ったふりをしている自分が、恥ずかしくさえ思えます。
全てが『親の脛かじり』ばかりでは無いとは思いますが、
今の学生さんには『苦学生』は居ないと思っていました。

負の資産を抱え、社会に出て生活を送る事で
薔薇色の将来が見えないとは言えない。
自分で切り開くしかない、、、人生「あみだくじ」ですね。
Commented by shinmama at 2014-12-18 16:26 x

息子が浪人しないで現役で国立大学に進んだ時、お得感がありましたが、
京都の下宿は家賃が高い上に 敷金以外に礼金というものがあり、
しかも2年更新という借主にとって不利な制度で 思わぬ出費。
大学の寮もあるにはあるのですが、
これが先日テレビで大々的に報道されたように 
思想的に難しいのでとても利用できませんでした。

アルバイトをしていましたが ほとんど親のすねかじり。
息子が書いた「出世したら返します」という制約書を 何枚も保存していますが
いまだに払ってもらえず、それどころか臨託を引き受け 持ち出しです。

こんな甘っちょろい息子を恥ずかしく感じます。
親が バカなんですけど、、、。(笑)
Commented by okadatoshi at 2014-12-18 22:01
kazewokiruさん
少子化が進む中、青田刈り的な推薦試験で半分近くを年内に囲い込む
なかで、授業料を払ってくれる学生は、大学経営者にとって
“お客様”であり、高校側も、出口の確保に推薦で送り出します。
結果、高校生は決まった後には、自動車教習所や受験が終わった早い春を
楽しみます。高校3年の3学期はもう上の空。
しかし、大学4年間を経たあと、“推薦入社”なんてものはありません。
力のない学生はお荷物で採用はされません。
今や、大学生のパートでコンビニや居酒屋業界は支えられています。
膨大な時間の浪費なのかも知れません。
周りに流されず力をつけていくしかありません。
Commented by okadatoshi at 2014-12-18 22:01
shinnmamaさま
京都で下宿をしている親戚の子がいますが、京都の礼金は不思議です。

今回学生と話して、また学費を調べて、改めて日本の教育水準の低下を
感じました。
今回はアップしてませんが、教員の平均給与も年々下がっています。
ドイツに留学経験のある演奏家と話したことがありますが
大学生の学費は無償。留学生の場合は少しお金が必要で
うろ覚えですが年間5万円だったかほとんど負担を感じないレベルの
学費と言ってました。
奨学金にも二種あって有利子のものは、上限とはいっているものの
3%の利子も取っているのですね。
十分に学習に時間を費やせるような教育を大切にする環境を作らないと
文化の継承が心配です。
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