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予備校がつぶれる時代
今朝の朝日の天声人語です。▼
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大学入学者での浪人の比率が今や6対1というのは、少子化による大学定員がだぶつき、AO入試という名前の青田刈りで、お客様扱いで受験生を囲い込む大学が増えた結果でしょう。
やや自虐的に歌われる高石友也の受験生ブルースを今の学生はどう聞くのか、今度きいてみよう。▼



この中に♪サインコサインなんになる~♪というフレーズが、現職時代の高校生には受けていました。
私の高校時代には、“4当5落”という言葉もありました。今では死語ですが、4時間の睡眠で勉強すると合格だが5時間以上寝るようでは合格しないという過激な受験生の生活を揶揄した言葉です。いわゆる一流校に合格するには浪人は当たり前でした。

私たちの時代には、一期校と二期校がありセンター試験もなく、全国模試は旺文社だけ。
コンピュータももちろんなく、全国模試の成績も教師から手書きで渡されていました。
その後、センター試験の自己採点で、ABCDE判定まで出て、大学のランクが序列化されていきます。
それが今や、私学では半数をAO入試でとり、高校生は論文の書き方と特定の数教科の科目だけやって、3年の2学期には早々と合格を決めてしまう。
大学生も3年の終わりから就活に浮足立ちます。
少子化のゆえに目先のハードルをクリアする促成の学習だけに目をうばわれているように思えます。

今日は部活が休みで夜の塾だけという日なので、孫君はわが家へ。パソコンゲームやら、おはじきやら、五目並べやら。最近はジジが負けています。
夕食後、ハーメルンの笛吹のように街角をバスで回り生徒を集める塾のバス乗り場へ。▼
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塾の教科書を見ると学校のはるか先をやり、内容もかなり高度。
小中高大の学校生活の中で、高校の段階で行ける大学もかなり限定されてきます。
内申点を気にしながら全教科の学習を強いられる中学生が最も過酷な受験勉強をしているのではとさえ思います。頑張れ孫君。
by okadatoshi | 2014-08-26 22:21 | メディア | Comments(6)
Commented by shinmama at 2014-08-27 09:09 x

私の時には 広島に全国規模の予備校といえば YMCAしかなかったのに
息子の時には 代ゼミと河合塾ができていました。(駿台はありません)

ところが 今回代ゼミが広島校を 閉校することになったというニュースを知り
もう受験とは縁がないのに がっかりしています。

クラブと勉強の両立は 大変だと思いますが、
息子を見る限り、やり抜いたときの達成感は大きく
その後の自信につながるように思いますので 
お孫様にも 頑張って欲しいです。
okadatoshi様のお孫様ですから どちらも手を抜くことなく
全力で こなされるとは思いますが、、、。
Commented by kazewokiru at 2014-08-27 09:38
okadatoshi 様
何だか切ないですね。
少子化は、様々な問題点を生み出して、今までは考えられなかったような変革期が訪れています。学校、予備校、塾経営もしかり。
文系の浪人生に軸を置いた予備校経営が、もはや世間から受け入れられなくなったと、閉校に至った大雑把な原因が報じられています。
高校生活に馴染めず、自力で高卒認定(大検)を取得し医学生になって医者をしている知人がいます。
いつも先生が指摘されている「回転すし」ではなく自分で魚を釣り上げネタにした、知人には揺るぎない精神力がありました。
Commented by okadatoshi at 2014-08-27 09:52
shinmamaさま
私の時は、予備校は皆無で当時浪人生を学校に集めて勉強させていた母校に専攻科なるものが私が卒業したときにできました。要するに公的な予備校で1年間浪人を集めて教師が教えていました。今は予備校があるようです。
阪神淡路大震災の時に三宮北側の代ゼミのビルが斜めに倒壊したシュールな光景が記憶にあります。本体も倒産で思い出しました。
孫君は数学だけは上位をキープしているようです。
来月の敬老の日には近くの施設で吹奏楽の出演があり、公的な演奏会への初デビューとか。母親はジジに動画を撮れを言っております。
Commented by okadatoshi at 2014-08-27 09:58
kazewokiruさん
大学を出て、企業に入り正規社員になるというルートから、
一度外れると、日本の場合には年金から社会的な評価から様々なハンデがつきます。
その中を、頭を打ちながら自力で進路を開拓し、成就をした方はたくましい。
最近知った通信制で教員免許を取得しようとしている
方たちは、一般ルートを歩んでいる学生にない意欲を感じるし
応援したくなります。
Commented by Hiro at 2014-08-27 15:39 x
予備校の廃校はさることながら、県立高校も近年同じ道を辿っていますね。
山陰の我が家のすぐ近くにある、草ぼうぼうの生えた旧校舎です。
http://www.torikyo.ed.jp/sakaisu-h/
理由は述べるまでもありませんね。

思い出すのは昭和50年のカープ初優勝の年、当時は国家公務員の身分でも
副業として予備校の講師ができた時代、shinmama様が書かれたYMCA予備校の講師をしていた時
優勝の祝い酒を飲み過ぎた予備校生を厳しく叱責した記憶があります。

最近の とし様の連日に渉る教育に関係した記載ブログ&コメントを熟読させて頂いています。
Commented by okadatoshi at 2014-08-27 17:53
Hiroさま
少子化に加え鳥取県の場合には県全体の人口減が見られ
学校の統廃合が他府県よりも加速しているように見えます。
関西に支部のある同窓会の連絡会が県の関西本部で
定期的に開催され情報交換会が持たれますが
母校の校名が変わったところなど運営が難しそうです。
兵庫県では急増期に新設された学校が吸収される傾向があります。
旧制中学からある高校は同窓会の圧力があるのと、受験希望者が
多いので統廃合の対象にはならないのでしょう。
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