このところ毎日出歩きその中身も濃いので帰宅直後に、画像をアップというサイクルが崩れ(笑)、一日遅れのアップが続いています。
昨日は三田の"木器窯"を訪れました。
木器と書いて「こうづき」と呼びます。この地で登り窯で焼き物を制作している田中和人さんと幼馴染の知人と連れだっての訪問です。
今まで窯元も見てきましたが、一般のお客としてで今回のように製作者に工房を詳しく説明してもらい制作活動にいたった経緯など聞ける機会はなかなかありませんでした。
陶芸作家の田中和人さんの了解を得てblogに工房の様子をまとめてみます。
最初に登り窯を見せて頂きました。
500坪の工房の敷地の斜面にあります。今は展示会にあわせ年に1回使います。
松の木を700束、4日間に渡り1300度の温度まで上げて燃やす作業です。▼
実際の火を入れているときの写真です。▼
左は窯の内部。右は釉薬を付ける前の素焼きにする窯。▼
工房には暖かな暖炉がありました。この暖炉も田中さんが設計試行錯誤をして作ったものです。煙は室内に出ず熱だけが流れるように工夫してあります。
右はバーナードリーチの故郷を訪ねて行った先で入手した楡の木のテーブルと椅子。
一緒に同行した方がイギリスの骨董品を買い付ける知人でコンテナを借りての買い付けだったので、この大きさの家具も一緒に日本に持ち帰ることができたのだとか。
たまたま新しく工房を立てるときで、このテーブルを中央に置くために柱の位置も変え、暖炉もテーブルの周りが温かくなるように配置をされています。
昨日は雨も降り外気は寒かったのですが、とても暖か。▼
田中さんは伊勢市で奥田康博氏に師事。その後、地図帳を購入、木器の地名に引かれこの地で窯を開くまでの偶然の上に偶然が重なる話をお聞きしました。
奥様も染織をされる工芸家のご夫婦です。
ちょうどお昼時を重なり知己の知人に便乗し、新米の三田米のお握り、サトイモ、自家製の黒豆で作った味噌、柿の和え物、古漬けと自然の素材を工房で焼かれた器に満載のお昼を頂きました。▼
せっかくだからと、私も"ぐい飲み"と"スティックのお香立"を一ひねり。
どういうものに焼きあがるのか楽しみです。▼
工房では陶芸教室や作品の販売もされていますが、事前に電話をしてから行くのが確実です。すぐに家庭で使える暖かな作品がたくさんあります。▼
木器窯(こうづきがま)
田中和人
TEL&FAX 079-569-1225
三田市木器709−37 地図