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old世代のダベリ
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現職時代の最初の赴任校で語り合った同僚と、先日集まりビアで暑気払い。
時折当地へ里帰りをする友人をダシに何人か集まります。
最高は82歳。私は若手。
やはり学校に関してはみなさん一言あります。
会話の断片を綴ると次のような言葉が飛び交いました。

・ユニークな生き方が教師にも生徒にも許容されにくい時代になってしまった。
・経済成長の時代に日本人が持ち始めた中流意識だけが残りハングリー精神が消えた。
・学校現場では事務的な仕事量が増えて生徒と話す時間が減ってきた。
・競わせて生徒が成長するという競争原理が主流になってしまった。ごく少数の成績上位者と挫折感を味わう大多数の性とへと分類されていく。
・効率主義優先でボケッとした時間が無くなった。その結果自分で考え工夫をする時間が無くなった。
・まわりを気にして自分の思いが伝えにくく自己規制してしまう。
・管理主義で育った世代が教師になり、かつてはあった生徒とのかかわりが継承されていない。

皆さん現職時代からの言動は“主流”なるものに対して懐疑的・批判的で傍流であり続ける性癖。その故もあって、批判的な言葉が漏れやすい立ち位置の方々でした。
ですから、今回の内容もその延長線上であるともいえます。

が、以前は感じられなかったストレス要因が多く目につく現場になってきたことは確かに感じられます。夏休みも教師は出勤してデスクワークをしています。
新学期の教材研究や幅広い教養を培う充電時間が無くなり、教える教師の教養も枯渇する一方ではないかと思います。

今日は西の出講先の最終日でした。
超少人数で、就職した当時のように学生の名前もすべて憶え、雑談も毎時間かなりできました。最後の授業でしたが、「こんなに先生と話したことがない」と言ってくれました。
“少人数”が、現状打開のキーワードかとも思います。
by okadatoshi | 2013-07-23 21:02 | デジの目 | Comments(6)
Commented by shinmama at 2013-07-24 17:58 x

医者をしている弟が 大学を卒業した新人の医者が 赴任してくるたびに 同じようなことを話しています。
どの世界も 先輩の目から見れば 思うところがたくさんありますものね。

今春から始まった西でのお仕事が一段落され、しかも学生さんとの関係がうまくいっていらっしゃるようで安心しました。
異なる状況の2つの大学での授業を 毎週毎週こなされ、無事夏休みを迎えられたことに 大きな拍手です。 
Commented by maruyamakazuyo206 at 2013-07-24 21:45
toshi様
old世代のダベリ いいですね!!いつもブログ楽しみにして拝見させていただいています。コメントしたくてムズムズしていますが、ひかえておりました。toshi様の時代と今の先生のありかたは違ってきているの?個人情報のあつかいのむずかしさ!!わたしもカレッジが なつやすみにはり 今日は一日家事をこなしておりました。
Commented by okadatoshi at 2013-07-24 22:02
shinmamaさま
「今の若者は~」と言われるようなステレオタイプの批判ではなく、「先に生きたものとして伝えていくべきこと」はしっかり話さないとと思うようになりました。
Commented by okadatoshi at 2013-07-24 22:02
maruyamakazuyo206さま
blogなど文字だけで誤解の生じないように伝えるのは難しいですね。
それ以上に、日々の思いを伝え残すこともできます。
若い人たちの前でなお教師として現役であることを、ありがたいと思うこの頃です。
Commented by pageonetantetsu at 2013-07-24 22:32
高校1年生(千里山にある一クラス30名の私学)の夏休み明けの新学期。ホームルームで一人ずつ休みの主だった出来事を話させられました。自分は3週間北海道を1万円(無銭旅行)で旅行した話をしました。担任は『勉強もしないで3週間も遊んでいたのか!』と、僕の耳を噛みました。
Commented by okadatoshi at 2013-07-24 23:08
pageonetantetsuさん
かつて担任していたクラスで10日間家出していた生徒がいました。
後で聞けば、神戸の新開地界隈で過ごしていたと言ってました。
それとは、ちょっと違うなぁ。(笑
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