13/01/02のblog
"ブリューゲルの家族"に引用された絵の中の、
十字架を担うをもとに当時の世界描いた映画“
ブリューゲルの動く絵”のDVDを今日は観てました。▼
この絵は「磔刑場への行列」という題です。
土方定一著・ブリューゲル(美術出版社(1963)によれば、
ここではキリスト磔刑を借りて、ルター主義者、カルビン主義者、再洗礼派を問わず、次から次へと生き埋めにされ、斬首され、また火刑にあっていく当時のネーデルランドの日常の場面を再洗礼派の信仰をうちにもっていたブリューゲルが、哭き悲しむ人、樹の幹をひっかいて悲嘆に耐えている人の中で、なにか深淵のなかの沈んでゆくような茫然としたなかで、事件をじっと凝視している自画像であるとあります。
映画のあらすじについては、blog「ハムイチの棲み家」による
映画【ブリューゲルの動く絵】の感想とあらすじがわかりやすいです。
DVDの最初に出てくる
原画を再現した合成画面は忠実に原画を再現しています。
私の世界史の高校時代の知識では、ローマ時代から長い中世の暗黒時代を経て宗教界改革、ルネッサンスの時代へと跳んでしまいます。
中欧旅行でもキリスト教の権威としての尖塔を多く見てきました。
宗教弾圧の時代の庶民の知識は抜け落ちています。
ブリューゲルの残した絵画には、農民の生活や当時の社会風刺が見られ気になる画家です。映画に描かれたこの絵画の時代背景は納得のいくイメージでした。
厳しい宗教戦争、スペイン兵の迫害の中でたくましく生き抜いています。▼
ブリューゲルの絵の解説としては、
壺齋散人氏blogの
美術批評「ブリューゲルの世界」が参考になります。
今日も比較的時間的な余裕があり、DVDの返却日なので2度目を視聴しました。