教科法の受講者のかなりの部分は、免許だけ取得しようとする学生の方が、教職のみを目指す学生数より多いと思い漢字がします。もっと、教職の門戸が開かれれば、希望者も多くなるのでしょうが、就活と教職の採用試験の両立はなかなか難しい。
それでも、ここ数年教職希望者が増えてきたように思います。
この講座を引き受けて最初の4年間は私の知る範囲では現役合格者は把握できていませんでした。既卒者まで範囲を広げれば、教師をしているOBはもっといると思いますが、そこまで把握ができません。また各県の教育委員会も大学別の合格者などは公にはしていません。
それが、1昨年は4人、昨年は7人いました。団塊の世代の退職時期と重なるというタイミングもあるのかも知れません。
現役で合格するには、実際に塾や予備校での教えた経験があると随分と有利になります。
昨年は、京都府は、中学数学2.8倍、高校は6.8倍。兵庫県は中学3.6倍、高校6.2倍とおなじような倍率で一頃よりも倍率が減っています。とはいえ不合格になれば、企業をそれから探すか、院へ行くか、非常勤講師をして経験を積むという選択肢になります。
教師の初任給は、堺市は22,6000円。兵庫県は22,3111円で、このほかいずれもボーナスが年間4カ月分ほどつきます。
今年からは、4年生や院生で教員採用試験を控えている学生を、昼から定期的に模擬面接や模擬授業指導をすることにしました。
昨年から直前対策の指導してますが、今年は勉強会を組織し、部屋の確保など自主的にして集まります。
このような事は、自主的にテキパキとやっています。自分たちで評価カードを書いてお互いに批評をしあっています。
一通り、関西の主要教育委員会の願書は出揃ったので、今日は願書の自己PR文の合評会をメインに行いました。
最近の若者は、パソコンが漢字変換をしてくれるので、プリンターを使う文章はかけても、手書きとなるとかなり誤字脱字が目立ちます。採点者は年配者が多いので、このあたりきちんと書くことが必要です。
兵庫県では「教員として取り組みたいこと」が今年の願書欄にはあります。
そのまま面接時の面接官の資料になるので、何を伝えたいのかかなり事前に準備をしておくことが必要です。
事前にに書かせた文章を読んで聞かせ、どういう感じがしたのか、相互批評をさせるのがもっとも効果的です。
これは正規の授業以外のサービスですが、普通の授業よりも真剣さが違いますし、現職を過ぎて8年目に入り、なお教え子が排出できる場所が得られることが有りがたくやりがいがあります。