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講義も終盤へ
 6月というのに連日猛暑日です。▼
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 教室には空調が入っており廊下よりは幾分涼しい程度。
最近は、学生による授業評価がなされます。マークシートによるアンケートと記述式による評価があり、無記名です。
学生の評価に対して、どのように改善したか希望をどう授業に反映させるか後程提出します。それぞれの内容は、学内のホームページで公開されます。某所でも同じようなスタイルの評価制度があるので、おそらく文科省の方針で全国的に大学へ同様の指導をしているのでしょう。授業時数の確保も年々厳しくなっています。

 先にもblogで触れてますが、教科法の講義スタイルは、やっと次のようなスタイルへと収束してきました。
近隣の数学の授業見学後、教案作成→模擬授業→授業の終りに前回の模擬授業の範囲の小テスト。全体を前期・後期のグループに分けて模擬授業をしないグループは小テストの採点グループに回ります。模擬授業の感想や評価を全員が書きこれは次週に個々に返却。

小テストの採点内容や、授業の評価の感想文もABCで評価します。教職希望者が多いためか記述内容は、真面目にきちんと書かれています。▼
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 模擬授業中の黒板の様子を画像に撮りコメントをつけて今日中にメールに添付し出します。 木曜日はこれらの作業を終えるとこの時間になります。

 記述式のアンケートの方をざっと読みましたが、現在行っている一連の内容については好意的な評価がほとんどでした。
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by okadatoshi | 2011-06-30 23:37 | 情報/数学/授業 | Trackback | Comments(2)
リアルタイムな評価と感想を書き込む
 視聴覚関係の残り時間も後半になりました。今までメディア関係のテーマをいくつか解説してきました。その中から最も話したいテーマを選び発表開始の初日です。今日は7人の発表者です。

 年々パワーポイントの作成は向上し、特に解説しなくてもいいものを作ります。▼
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 書画とパワーポイントを使って説明をしますが、昨年から並行して掲示板を起動させ感想を書き込むようにしました。ただ聞くだけでなくリアルタイムで聞き手感じ方が共有できます。今回は100以上の書き込みがありました。

 twitterのようなものがいいのですが、閉じた講座の内容が後で残り外部に公開されるツールを使うことはできません。▼
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by okadatoshi | 2011-06-29 23:40 | 情報/数学/授業 | Trackback | Comments(0)
この国のメディアの行方
 スーパーに食料品の買い出しのため車を出しました。猛暑のために待ち時間を使っての散策は止めて、週刊誌をパラパラとみていました。最近、雑誌系の週刊誌が元気です。
 表紙のヘッダー部分は「週刊現在」「週刊ポスト」とも放射能汚染ですが、「週刊朝日」は現役大学合格者の高校ランキング。▼
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 雑誌系のマスコミ批判は記者クラブ制度に守られた大手新聞社の記事の信ぴょう性を問題にしています。▼
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 震災直後は、現政権に賛成の人も反対の人も、被災地の復興のために不満も言わないで息をのみ見つめていました。しかし、その後、残念ながら今や当初の緊張感はなく、政争に狂奔をしています。
 記者クラブのフィルターにかけられた報道に対し、情報の真偽のバランスを保つために、このような週刊誌やWebの情報を見ています。
★阿修羅♪きっこのブログを読みます。小出裕章氏の「原発のウソ」が6月2日発売で20日間で17万部と話題になっています。

 帰宅後、小出裕章氏の【大切な人に伝えてください】小出裕章さん『隠される原子力』(1時間50分)を聞き入っていました。震災以前はyoutubeで見られたNHKのチェルノブイリ関係の特集番組が最近削除されている中貴重です。


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by okadatoshi | 2011-06-28 19:23 | メディア | Trackback | Comments(2)
神戸森林植物園のアジサイ
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 雨上がりの曇りですがアジサイの季節に入った神戸森林植物園へ開花状況の確認のために入りました。
 この時期だけアジサイの北苗園も公開されています。時期的にはあと1週間後あたりが最盛期でしょうか。▼ 
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 今日は天候を見ながら入園するかどうか決めたので弁当は持たず園内の「森のカフェ ル・ピック」でヒヨコ豆のスパイシーカレー(@700円)を頂きました。▼
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 コウライシャラノキとオオヤマレンゲ。▼
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 絶滅危惧植物ヒョウタンボク。ハナマキ(ブラシノキ)。▼
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 この時期、一か所にしか見られないバッコウマメの花と実。▼
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by okadatoshi | 2011-06-27 21:31 | 散策/登山 | Trackback | Comments(7)
岡本太郎の世界
 昨日はNHK土曜ドラマ「TAROの塔」の再編集版を視聴しました。▼
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 その前日の一昨日は「太郎と敏子~瀬戸内寂聴が語る究極の愛~」を見たことで関心があったのです。4回のドラマのダイジェスト版であったためかドラマの印象よりも、二人と親交のあった瀬戸内氏の読み解きの方にドラマにはない魅力がありました。▼
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 私は絵を描くのも見るのも好きですが、山陰の地方都市で戦後の新しい芸術運動の流れなど知るすべもなく、彼の存在は知りませんでした。大学へ進学しても「東京の前衛芸術」運動から遠い距離にありました。彼の求めたアヴァンギャルドなるものに心酔できるものは感じません。

 ただ、彼が生きた時代は既成の権威への対立軸があり彼の目指した運動や主張は存在意義もありました。情報の伝播も加速度的に広がった現在の社会では、「打倒し、変革をしなければならない」対象物はなく、限りなく中心部分がメルトダウンしている社会状況に陥っているように見えます。

 不況が続き、東日本大震災に対しても既成政党が有効な力を出せない状況下、以前の学生であれば講義の声をが起きるであろうキャンパスはとても静かで石鹸工場のように清潔です。胡散臭い芸術運動もありません。

 長く行方不明だった「明日の神話」が渋谷駅に復活しています。
福島原発の破損が収束しない今、岡本太郎の提起した「輝きや毒」が画面から放射されているのかどうか、次回上京の折にはこの画面の前に立ちたいと思います。
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by okadatoshi | 2011-06-26 16:18 | 人びと | Trackback | Comments(2)
孫ディ、ジャガ掘りとアスレチック
 虫嫌いの彼のために足元をどこでもベープNo1で武装して、ジャガイモ堀。
夕食はジャガのバター炒めとして一品。▼
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 午後から近場の須磨離宮公園へ。アジサイと菖蒲園が見ごろです。▼
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 お目当てはアスレチック。この年代の男子のパワーに、ジジ&ババは撃沈です。▼
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by okadatoshi | 2011-06-25 23:07 | 日々の暮らし | Trackback | Comments(4)
ポルトガルのメル友
 昨年の10月26日に一人で神戸観光をしていたポルトガルの方とハーブ園で一緒になりました。その後、メール交換をしています。
 各国を旅行しているようで、先日もバックに音楽を入れたpps形式にしたパワーポイントのファイルを送ってきました。▼
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 それに対して私は、exciteの翻訳ソフトを使いポルトガル語で送っています。
最初に日本語で文章を作りますが、日本語→ポルトガル語にしたものを再び日本語にしてみるとこれがチンプンカンプンの文章です。▼
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 どうも、長い文章は修飾語の掛かり方などの微妙な構造は苦手のようです。で、できるだけ短い文章にしました。

【日本語原本】
世界各国を旅行しておられますね。
今回も、スライドショウを送って頂きありがとうございます。
素晴らしい音楽が流れています。
次回の海外旅行先は久しぶりにヨーロッパを計画をしています。
日本の東部の大震災は、まだまだ道路は整備されていません。
しかし、国民は被災地へ支援をしています。
政府が指導力を持っていません。
しかし、民間の活力が政府の迷走を補っているようにも見えます。
私の住んでいる地域は直接の被害はありません。
この夏は原子力発電所の停止の影響で、電気消費の節約をしています。

【翻訳したポルトガル語】
? viajado nos v?rios pa?ses no mundo.
Eu o senhor tem envia um espet?culo de deslizamento este tempo, e o senhor agradece.
Jogos de m?sica espl?ndidos.
O pr?ximo destino ultramarino planeja a Europa depois de uma aus?ncia longa.
Como para o grande desastre de terremoto da parte oriental japonesa, ? a estrada ainda n?o se preparou mais.
Por?m, a na??o isto ap?ia ? ?rea ferida.
O governo n?o tem lideran?a.
Por?m, vitalidade privada parece compensar vagueando do governo.
N?s n?o temos o dano direto na ?rea em onde eu vivo.
Debaixo da influ?ncia da parada da planta de poder nuclear, eu economizo o consumo el?trico este ver?o.

【再度上のポルトガル語を日本語に変換】
それは、世界の数カ国に旅されます。
あなたが持っているMeは、今度はスライドするショーとあなたに感謝を送ります。
見事な音楽ゲーム。
次の外国の運命は、長い不在の後、ヨーロッパを設計します。
日本の東洋の部分の地震の大きな災害に関しては、それはハイウェイがなお多く準備しなかったということです。
しかし、これが傷ついた地域に支える国。
政府には、リーダーシップがありません。
しかし、貧困な活力は、政府の放浪に補償するようです。
我々は、生きてそこで私で領域に直接的な損傷がありません。
原子力の植物の停止の影響を受けて、私はこの夏、電気的な消費を保存します。

 これでもまだまだ、読みづらい。
で、同じ日本語の原本を、英語に変換しその英語を日本語に直しました。

【日本語→英語→日本語】
それは世界各国の周りを旅行されます。
スライドショーを今回を送ってくださってありがとうございます。
素晴らしい音楽は流れます。
ヨーロッパは久しぶりに次の外国旅行の目的地で計画されています。
日本の東地域の巨大地震に関して、道路はまだ維持されていません。
しかしながら、人々は災害を受けた地域にそれを支持しています。
政府には、リーダーシップがありません。
しかしながら、個人的な活力は政府をさ迷わせながら補うように思えます。
私が住んでいる領域には、直接損害が全くありません。電力消費量は今年の夏の原子力発電所の停止のため節約されます。

 ポルトガル語の翻訳文をフィルターにかけたものに比較すると、英文経由の方が原文のニュアンスを保っています。ということは、中間語の英文を相手に送れば、さらに日本語のニュアンスを保っていると考えられます。
今回は、ポルトガル語で出しましたが、相手の方は私の英語以上に英語は詳しいので次回からは、英文で出すことにします。語彙もポルトガル語のデータベースよりも英語の方が豊富ということでしょう。
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by okadatoshi | 2011-06-24 13:26 | デジの目 | Trackback | Comments(4)
模擬授業演習
 2限と3限は教職単位の教科法で模擬授業。4限は採用試験の願書を出している学生の自主勉強会のフォローでした。6/16には、現場の教師をゲストスピーカーに招き教える側の準備や採用状況の話をして頂きました。現在その感想レポートが揃ったのでまとめるところです。昨年に比較して受講者も倍増したのですが、教職を目指す覚悟が出来たというような内容が目につきます。講話の影響かどうか、今日の演習では事前に「エア授業」をした成果が反映されているように感じました。▼
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 自主勉強会では模擬面接をしましたが、やはり反応ははるかにいいです。学部の3回生に出した小テストのあまりを2種類10分でやってもらいましたが、ケアレスミスがあるものの、解法を探しあぐねるということはなくペンを走らせていました。
企業が本命で教職の資格だけ取得するのか、教職に絞ってやるのかその覚悟の差が反映されています。

 二か所出講しているもう一つの学校は教採受験者への講座は組織化され「東京アカデミー」などの専門学校に行く必要のない豊富な資料と受験対策のスタッフが揃ってますが、ここは一般企業が大学全体としてもメインなので制度としてはありません。ただ教職センターでは相談を受ければ情報提供をしていますし資料室も完備しています。

 昨年は一般教室で自主勉強会をやってましたが、今年は資料室を使っています。メンバーも勉強したい人を募って自主勉強会を組織し来てくれそうな人と交渉時間が合えば今日のような時間を持ちます。
私が行かない日は法規の勉強などそれぞれが持ち寄ってやっているようです。▼
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by okadatoshi | 2011-06-23 22:05 | 情報/数学/授業 | Trackback | Comments(2)
メディアの変遷
 視聴覚教育メディア論では、視聴覚機器の変遷について毎回テーマを変えて論じます。最後にその中から選択してテーマに沿った「調べ」をパワーポイントを使って発表し、並行してリアルタイムに発表者への感想を受講者側が掲示板に書き込みをします。
 今日は最後のテーマについて話しました。19世紀後半から視覚情報が容易に残っている時代になりました。実際の映像もWebから入手できる環境になりました。実物を提示しながら話しました。

 東京芝浦で初めて放送された音声、その後の軍事色が強くなった「大本営発表」。現存する劇場で鑑賞されたもっとも古い1895年の工場労働者の退勤風景。日米間の初めての衛星中継で飛び込んだケネディの暗殺画面。▼
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 明治12年1月25日の朝日新聞創刊号。敗戦を報じる昭和20年8月15日の紙面。図書館で過去の新聞のデータベースにアクセスすれば指定された日の紙面が得られますが(復刻版とはいえ)その大きさの当時の新聞を手に取ることでその時代の雰囲気が伝わります。▼
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 戦後初めて復刊された文芸春秋10月号。ケネディ暗殺の特集号。大学4年に購入した週刊朝日です。月面着陸のアサフグラフ特集号。全頁オールカラーと表紙に書いてあります。▼
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 当時のニュースと同じくらい広告の内容が今の視点で見ると興味深いものがあります。これらを書画で提示しながら話すと時間がいくらあっても足りません。

 NHKの朝の連続ドラマ「おひさま」で国民学校の様子やそれぞれの家族の戦争との関わりが佳境に入っていますが、今日聞いたところでは一人も視聴者は居ませんでした。受験にあまり出ないのでカッとされがちな現代史ですが、太平洋戦争で日本人が310万人亡くなり、世界では6000万人が死亡と行方不明だったことなどにも触れました。

 資料がたくさんあったので背嚢に背負って出講しましたが、学生さんにとって「背嚢」って死語でした。
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by okadatoshi | 2011-06-22 22:32 | 情報/数学/授業 | Trackback | Comments(0)
緊迫する国際情勢と日本外交
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 時事講演会を4/18に引き続き昨日聞きに行きました。5月は講義日と曜日と重なり2か月ぶりです。
 講師は、薮中三十二氏(外務省前事務次官・野村総合研究所顧問)。話される内容が整然と理詰めでわかりやすくそのまま口述筆記にすれば冊子になりそうです。デリケートな国際情勢をその場で交渉にあたった視点から読み解かれた話でした。
以下、メモを元にまとめてみます。

●教壇に立ちこちらも勉強になる

 立命館大で3駒最近頼まれて教えている。昔は休講になると学生は喜んだものだが、最近は15回は必ずしなくてはならず休めば補講が義務付けられる。
 この20年間、日本は漂流をしてきた。外務省に居た頃から感じていたがアメリカに留学生する学生は中国・インドは10万人、韓国は6万人だが、日本は3万人を切っている。1980年代は日本が多かった・最近の10年間は同じ減少傾向でこれは将来の国力の差に影響が出る。グローバルな勝負をしなくてはいけないし、国の復興は人の育成がないとできない。
 大学での3駒の内2駒は1年生に外交史を英語で教えている。学生にも質問も英語でさせている。講義の中では、①スピークアウトせよ②その時のロジックを持て③アウトスタンディングのパフォーマンスだと思われるほどやれ-と話している。
 これを日本人の感覚で言い換えると皆嫌われる内容だ。
日本語では①おしゃべり②理屈っぽい③目立つやつ-となる。
学生には先の3つがこれからは必要。90分間の講義で2回は発言せよと言っている。最初は戸惑いがあったようだが最近では活発になり訓練すればできると感じた。

 最近大阪の桐蔭高校で話しを頼まれ最初に高校生を彼らを挑発した。「一方的に話ばかりしているとアメリカなら30分もすると聴衆側は話したくてうずうずしてくる君たちはそうではないだろう」すると手を挙げ始めた。質問内容も「日本人はアメリカに原爆を落とされても文句は言わないのに、中国・韓国はいつまでの戦争で日本のことを言い続けるのはなぜか?」というような質問で面白かった。
 大学である時「日本外交の退屈な話をしよう」と言って1960年の安保条約の条文を50分かけて読んだ。学生にはこの退屈な講義でいいことが一つある。それは周りに「安保条約を読んだか?」と聞いて自慢できるようになることだと話した。大学の講義を持って私自身がベーシックなことを勉強するようになった。
5条ではアメリカは日本を守り、その替わり6条で日本はアメリカに基地を提供するとある。しかし、条文上はどんな時に守るのかきっちりとは書いてない。
(1)日本の場所が攻撃を受けるのは互いの脅威。おのおの適切に対応する。
(2)その時は各々の国の定める憲法によって行動する。基本的には議会の承認がいる。
日米の信頼関係によって適用されると解釈ができる。
 実は最近アメリカは内向きになっている。イラク・アフガンで疲れ切っている。年間8兆円の支出とアメリカ軍人の犠牲を出している。リビアでも最初こそ武力行使はしたもののその後はフランスとイギリスに任せてアメリカは引いている。今後もアメリカのコミットメントは内向きが続くだろう。

●民主党政権でのアメリカとの関係

 アメリカが自国民に調査した「東アジアでアメリカにとってもっとも重要なパートナーはどこか?」という質問に対し2003年は日本63%、中国25%だった。それが2011年には中国が46%、日本が23%という有識者の回答があり逆転した。これが一般の人になると中国39%、日本31%という数字だ。
尖閣諸島で実際の武力介入が中国から行われて時に、アメリカが5条を発動するかどうかは、日米の信頼関係の度合いによる。
昨年は日米安保50周年の記念の年だった。自民党政権が続いていたら記念行事もあっただろうが、鳩山総理で日米の関係が揺らいでしまった。このことは、実は互いに両国の関係を見つめ直すいい機会でもあったと言える。
それまで、日本は「思いやり予算」を始めアメリカ側に常に協力をしてきた。それをアメリカは当たり前として50年間が経過した。中国はといえば「ノーノー」と言い続けて最後に少しだけ妥協を見せることでアメリカは中国を持ち上げた。しかし、ここにきてイエスしか言わなかった日本が変わってきた(変わりそうだ)という事態になりアメリカは心配を始めた。中国はどんどん大きくなったが、アメリカには協力をしない国だ。人民元が安いことも中国は聞き流すだけ。逆に「この不均衡はアメリカの政治の問題」と中国はいう。この中国への失望感から身近な日本の役割を再認識し、東日本大震災では「友達作戦」をアメリカは行い圧倒的な機動力を見せつけて仙台空港を復旧させた。
 日本側も50年経過しアメリカが国防にとってありがたいという気持ちは軽くなっている。アメリカに基地を提供し続けたが、冷戦構造が終わり敵が分からなくなっている。
 アメリカは尖閣諸島は日本の領土と極めてすっきりとクリントンは発言した。モンデールの時ならこのように言わない。
民主党政権になったことで「結果として」日米ともに中国の台頭で日米同盟の再認識に繋がった。
 今後ともアメリカの政策は選択的になる。基本は内向きだがハワイで生まれインドネシアで育ったオバマ大統領は東アジアは大切と思っている。東アジアサミットにアメリカ大統領は出席する。APECと東アジアサミットと連続して出席するのは異例のことだ。

●中国とどう向き合うか

 中国は多くの国の最大の貿易相手国になっている。アセアン各国の国々とって日米の信頼関係が継続するかどうかが最大の心配ごとだった。中国が突出しないためには、日米が手を組むことで一定のバランスが採れると考えている。安心材料が出て東南アジア諸国は少し安心している。
 南沙諸島を巡っては、中国、台湾、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナムが領有権を主張しているが、ベトナムだけが頑張っている。最近はフィリピンも発言を始め反中デモが起きている。この状況下で東サミットで日本が何らかの注文を中国につけられないか。
 中国に企業が進出するにはリスクが分かった上で行く。中国のリーダーも政治的には正常化の方向で動いている。温家宝は中国の経済をきちんと安定させたいとしたいと考えている。7%よりも成長率が下がると内乱の恐れがあると考えている。今はインフレが貧しい人々の生活を直撃している。年間12万件のトラブル(1日300件)が中国全土で起こっている。これは正式発表だから実数はもっと多い。

 人民解放軍が力をつけてきた。1996年に台湾に対してミサイル配備した時はアメリカ空母の出動ですぐに引いた。今ではさらに強い力を持っている。
 自分の領土は自国で守る努力が必要。尖閣諸島に対する日本の現時点での対策は次に3点である。
①海上巡視艇を倍増する。現在は2隻しかいない。予算と人の手立てを早急に行う。
②日中間でトラブルが起きたときにチャンネルを持つこと。尖閣問題では国外追放ではなく逮捕して裁判に日本が持っていこうとした。長期化すれば中国国民の不満が政府に向かい政治問題化するのを中国は恐れた。
③対外的には日米同盟を強化し、近隣諸国への取り組みを行う。

 先にまとめたガス田開発は日中の中間線を反映したもので今後ともこれを条約化することが大切である。人民解放軍は大陸棚は自国の領土をいう考えを進めているし、習近平体制になる前に条約確認をしておく必要があろう。

●北朝鮮と北方問題

 北朝鮮は次の体制への円滑な移行が最大の関心事。食糧難は深刻で配給制度も崩れ100万人の軍隊の食料も確保ができない。これは政権指導者への忠誠心が落ちる。核を持つことで、アメリカと交渉できるし、韓国とも向き合えるから容易には手放さないだろう。最初は5メガトンの実験炉であったがパキスタンの核開発技術が流出し濃縮ウランの製造が進めば急速に兵器化する。すでにパキスタンは100個の核爆弾を持っているt言われ反政府側への流出が心配されている。中国が北朝鮮の核武装を本気でストップさせるように強力に働きかける必要がある。

 ロシア首脳が国後を訪問した。メドベージェフ大統領自身東シベリアの開発には日本の技術力が必要と考えている。日露に平和条約がないのは領土問題の解決が必要と言っている。互いの受け入れ可能な条件を提案したいといっている。交渉するロシアは継続した政権だが、それに対し日本はしっかりした政権が確立されないと交渉が出来ない。国内外に強い政権が日本にも出現して欲しい。

●明るい展望もある

 世界が大きく変わっている。今やG7が行き詰まりを見せている。新興国国家(ベトナム、トルコ、ブラジルなど)が対応している。日本にとっては大きなチャンスである。ブラジルのルーラ大統領はEUが有力と言われた地デジでは日本式を採用した。この結果南アメリカは日本方式が採用されアフリカにも入っている。これらの国は日本に好意的である。
東日本大震災で見せた日本人のミラクルは評価されている。また日本への信頼がまだまだあるり技術力のある今チャンスはある。
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by okadatoshi | 2011-06-21 21:57 | 講演会記録 | Trackback | Comments(2)