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未履修高校の処分
b0036638_9101728.jpg 今朝の毎日新聞朝刊で兵庫県の未履修問題で教育長ら58人の処分の記事が掲載されています。
 2001年に兵庫県では60数校が未履修ですでに処分されていますが、その後今年の全国的な世界史未履修問題の中で8校が新たに見つかりその内の7校は前回でも未履修だったと報じています。
 今回の処分は時間割編成に関わった教諭も「厳重注意」という軽いものながら処分対象になりました。管理職以外で教育課程に関して処分するのは全国で初とのこと。校長への処分も減給10分の1(1ヶ月)と前回の文書訓告と比較してかなり重くなっています。
 兵庫県は前回の不祥事で徹底した調査とその後の指導の中で、再度生じた不祥事が起きないように60数校の校長の処分と、実施内容の報告など厳しい対応をしたはずでした。
 今回の学校は、校内の教育課程委員会には指導要領通りの内容が出され校長段階でも分からなかった例です。それでも、過去の経緯を考えれば、校長として着任したら同種違反をしていないのか洗い出しをしなかった管理責任が問われるのは仕方がありません。
 今回の大量の処分があったから、兵庫県が特に悪質というわけではなく、もうこれ以上の間違いは起きないだろうという思われるほどの徹底した調査の結果と思います。
 ローカルの新聞報道などを検索して見ると、教育委員会自体に認識が数年前の兵庫県の対応よりもさらに遅れた認識や現場への対応をしているの都道府県がまだまだあるという印象をぬぐいきれません。
 ゆとり教育の弊害をもろに受けた学習時間の軽減と入試科目の問題や総合的な学習の時間の空洞化、教科情報の冷遇など起きており、教育委員会の処分で幕引きではなく運用段階での問題点や現場で起きている苦渋の選択をしてしまった現状を的確に教育行政が吸い上げる作業をもっとして欲しいと思います。
 教育基本法の改革で上意下達で日本の学校教育がうまくいくとは思えません。
 この記事の裏面には「痴漢行為で中学教諭懲戒免」という姫路の中学校教師の処分がベタ記事で掲載されていました。男性教諭(43)とありますが、こういう教員を匿名にする必要はありません。こちらはほんとうに恥ずかしい。
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by okadatoshi | 2006-12-28 23:59 | メディア | Trackback | Comments(0)
「赤飯で飲む酒これ又格別」
b0036638_22125696.jpg 大掃除の延長で久々に6畳の和室の掛け軸を掛け替えました。家を建てるとき間取りの関係で床の間を半間だけしか作れなかったのですがそれでもこの空間を作って良かったと思います。
 この句は、号を雲魚と名乗る自由律の俳人によるものです。
 私が高校時代一時下宿をしていた近くに住んでいた表具師の方で、何かの会派に属することもなく独りで独学し句を詠んでいました。
 子どもがいないこともあって私を可愛がってくれ、愛情の表現なのか気分が乗ると酒を呑ませられるのが難儀でした。私の絵と合作をしようなどといって絵筆を一緒にとったこともあります。号は「雲魚」ですが、押す印は「天魚」でした。わけを聞くと「わしはやがて泥魚になるんだ。」という回答でした。
 私があるときハーモニカを吹いているとそれ取り上げ入れ歯をはずした口で何やら曲を吹き「聞いたか!鳥取で最初にハーモニカを吹いたのはわしだぁ」と叫びました。
 近所でも変人で通り、昼から酒を飲み気が向かなければ仕事をしません。生活は奥さんが近所の八百屋の手伝いをしながら支えていました。
 下宿を引き払う別れのときに、この句ともう一つ
    「扉だれにもあけてある」
という句を和紙に書いてくれました。今の家に引っ越したとき掛け軸にしました。他にも軸はありますが、「雲魚」のおじさんの掛け軸を交代で掛けています。
 思春期に「自分の好きなことをやって生きているんだ」-という手本が見られたことは、いい刺激になったと思います。
 彼の住んでいた長屋は更地になり縁者の方もいません。
 彼の目指した泥魚への成就はなったのかどうか今はわかりません。
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by okadatoshi | 2006-12-27 22:15 | セピア色/若い時代 | Trackback | Comments(0)
年賀状を頂く楽しみ
 今年は割りと早く本日中に、彩色もすみ宛名も打ち出しました。
平成の大合併の影響で郡部の町名変更が結構あり「筆まめ」も古いバージョンのまま使っているので住所変更に結構時間がかかります。
 返事を出す分を含めると400枚ほどに例年なってしまいます。私の年賀は例年、鉛筆のスケッチ部分をプリントコッコを使って印刷し、その上に水彩で彩色を乗せます。
1枚ずつ手作りになるので、この年齢になると年賀状作成にかなりの労力がかかります。いつまで続くかわかりませんが、「来年も楽しみ」などという返事を頂くとやめにくい。
逆にここ数年あってないのに「旧年中は、、、」とい型どおりの印刷文だけの賀状に返事を出すのは気持ちのバランスがとれてないなどと内心思ってしまいます。
 受け取る側としては、個性のある年賀を出す人が何人かいてそれは楽しみなものもあります。季刊をもじって「年刊」と称する家族新聞のようなもの。写真の得意な方は海外の取材シリーズ。その中のいくつかは葉書バインダに保存して写真立へ入れて装飾にします。
 次に紹介するのは一ページ童話とでも名づけたい葉書で(カットしてますが)余白に考えながら書いたと感じられる文が添えられています。美大出身の方ですが干支を採り入れ普段見かける生活を素材にしたこういう賀状はなかなか描けません。
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by okadatoshi | 2006-12-25 21:09 | 絵ごころ | Trackback | Comments(0)
「玉砕総指揮官」の絵手紙
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 このところ映画、「父親たちの星条旗」・「硫黄島からの手紙」がヒットしています。
戦争を勝者と敗者として描く視点ではなく、人間を描く従来のアメリカ映画からかなり変わった成熟した映画として受け入れらています。
 書籍コーナーも関連冊子が多く出ていますが、太平洋戦争で唯一アメリカ軍の死傷者が日本軍よりも被害が多かった硫黄島の戦いの中で、敵側からも尊敬された栗林忠道中将(戦死後大将)の人柄に多くのページが割かれています。
 その中で目に付いたのが表題の絵手紙に本。
 何度も立ち読みをしましたがとうとう購入。陸軍大学卒業生で成績優秀者は留学ができたが、若き栗林陸軍騎兵大尉は、幼くまだ文字が読めない子どもの太郎に送った絵手紙で、素晴らしいタッチでアメリカの生活を描き送っています。
 アメリカを知り尽くし、豊かな感性を持った指揮官の思わぬ一面に新鮮な驚きを感じます。心温まる冊子です。小学館文庫ISBN4-09-402676-2本体600円。
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by okadatoshi | 2006-12-23 23:12 | 読書 | Trackback | Comments(0)
寺田みのる氏の水彩画
b0036638_23405262.jpg 右の画像は、今日の毎日新聞夕刊に掲載されてた寺田実氏のスケッチです。
 毎週金曜日に連載されています。先日は、梅田のマサゴ画廊で「哀愁にローマ展」見てきました。12/23日まで開催されています。
 同氏に絵は分かりやすくカット風の水彩画で簡潔で大胆な線に淡い彩色が特徴的で好きな画家のお一人です。
 というわけで絵心を触発され、久々にホームページの表紙を変えてみました。
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by okadatoshi | 2006-12-22 23:41 | 絵ごころ | Trackback | Comments(0)
『武士の一分』
b0036638_1873383.jpg 平日の月曜日「武士の一分」の鑑賞に出かけました。夫婦とも60才を過ぎたので年齢を証明するものがあれば、@1000円。会場は熟年の人々がほとんどでした。
 藤沢周平原作の山田時代劇の最後の作品です。木村拓哉がいい役をこなしていました。
 山田+藤沢+名もない下級武士=“かつては日本人に存在していた情愛の世界”を描写しています。
 封建制の厳しい下級サラリーマンの生活を通して山田監督の思いが語られています。妻加世に「今の生活が嫌になった。子ども達に剣道の道場を開きたい。身分に差別なく農民の子どもも集め、その子の能力に合わせた指導ができる道場だ。」というくだりは映画「学校」を描いた監督の延長線上にある言葉でもあり、現在の能力主義・成果主義の教育現場に対するアンチテーゼでもあります。
 失明からスタートするドラマ展開ながら「たそがれ清兵衛」よりも画面構成が明るく最後は二人の絆が成就されるドラマ展開が予感されるテンポで2時間が進んでいきます。
配役の配置、性格作り、衣装などの時代考証などきちんと計算をされ、幾何の証明のように筋書きの展開がカチッと構成さえれた分かりやすいドラマでした。映画という大きな画面の視覚から入る情報を大切にして言葉を少なくすることで演じる俳優の心情に同化させる手法は手馴れた監督業と思います。
 公式HPサイトは、下記。
http://www.ichibun.jp/
 前回の「ラスト侍」から久々の大型スクリーンでの映画館での鑑賞でしたが、本番の開始までの予告編やら広告で20分近い中途半端な画面の延々の連続は苦痛。
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by okadatoshi | 2006-12-11 18:08 | デジの目 | Trackback | Comments(0)
未履修科目の情報を考える
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 NHKの12/03の報道です。画面だけ見ると全国の高校で世界史22%、情報21%が高校で未履修と錯覚を起こしそうですが、この数字はNHKが把握した未履修で問題になっている学校を調査しどの教科が未履修であったかということを調べた結果です。母集団は全国の高校ではありません。それでもこの数字から引き出せることが多くあります。
 文部省は未履修に単位を70時間以上に対して救済策を出し、現在は各県段階で詳しい実態を調査しこのガイドラインで指導、あわせ地方紙で検索すると法令違反をした学校長を処分が続いています。
 世界史問題が表面に出ていますが、情報を教えていなかった学校では新教科「情報」が「新設された平成15年度から実施してない」とする学校が68%あると報じています。
各世帯で90%近いインターネットの普及が進んでいる現状で情報機器としてのパソコンをめぐる問題は多発しています。情報科社会に正しく対応し活用能力を高める必要が唱えられて久々の新「教科」が登場したのでした。
現実には、「ゆとり」教育の中で、センター試験の教科に登場していない「情報」は同じく、センタ ー試験で希望者の最も少ない世界史と共に、入試を考えるとそぎ落とされて公立高校の授業時間数の中で未履修あるは、1学期だけ教科書を使い2学期以後は論理性を養うとこじつけて数学の時間にするという限りなく邪魔物扱いする姿勢が読み取れます。
 車の免許と同じく指導要領遵守は、高校卒業認定のベースになる根幹です。その中で数値目標などが唱えら始めた入試の結果をあげるための現行の処理方法がおかしいと指弾されたわけでしょう。
 公的な教育機関でのコンプライアンスが当然ということは自明です。
12/02に教科情報合同研究会がありこのあたりの話も講演の中で出ていました。個人的な情報交換の場で、合法的に現状にあわせるために、「世界史や情報を選択科目にする」という意見が各府県に校長会などから根強く出ているとも聞きました。
具体的に実施されている「教科情報」の中身で必要度が迫られるわけですが、正規の情報科教員の採用率や情報の時間の確保も全国的なレベルで考えると差が見られているのが現状です。
 現在の情報のA,B,Cのいずれかを必選択をし、それぞれに共通の内容を包含しているというセンター試験に採用しにくい問題点もあります。
 今回の起きるべくして生じた問題は、校長の処分で問題解決する問題とは思えません。
 「ゆとり教育」の影の部分の大きなつけとも思えます。あわせ、情報科担当者の授業の工夫と新しいコンテンツ作りの蓄積と情報交換が急務です。
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by okadatoshi | 2006-12-04 23:59 | メディア | Trackback | Comments(0)