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二度あることは三度ある
b0036638_2010182.jpg googleで「駒大苫小牧 喫煙」で検索すると下記の記事がasahi.comのマイタウン北海道でヒットしました。
 『駒大苫小牧野球部10人飲酒、補導--2006年03月03日/卒業式を終えた野球部の3年生部員10人とバスケットボール部員らが市内の居酒屋で飲酒・喫煙して補導された駒大苫小牧高校。駒大苫小牧野球部員 3年生10人飲酒、補導――卒業式の夜。 夏の甲子園で連覇を果たし、今春の選抜大会への出場が決まっている駒大苫小牧高校(北海道苫小牧市)の野球部員10人を含む3年生14人が、同市内の居酒屋で飲酒や喫煙をして警察に補導されていたことが2日分かった。同校では昨夏の優勝後にも、当時の野球部長の暴力事件が発覚している。』

 右は、06/11/12の毎日新聞の朝刊ですが、いじめや履修問題に関心が移ってしまっている中できちんと報道していました。

 ハンカチ王子率いる早稲田実業とセットで連続優勝以上の評価を得ている駒大苫小牧で
したが、「三度目の正直」ならぬ「二度あることは三度ある」となってしまいました。
マスコミで注目を浴びる事件での事後処理のまずさが最近よく目につきます。
たとえば、いじめ問題で遺族の前であったと謝罪し翌日の記者会見で「あの場の雰囲気で謝ったが実態を調査しなければあったかどうか今の段階ではいえない」さらにマスコミ・世論から追求され「いじめがあり謝罪します」というようなその場しのぎの自己弁護で却ってその事件以上に不信感を指弾されるケースです。
 ただ、今回の駒大苫小牧の事件は、十分な反省の機会とそれを帳消しにした全国的な賛辞の中でさらに同じ過ちを再三にわたり起こしてしまった生徒の資質、学校の指導体制の破綻が露呈しています。健全で素晴らしい野球健児報道も見直し必要でしょう。
 他に「仏の顔も三度」という諺もあります。
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by okadatoshi | 2006-11-12 23:59 | メディア | Trackback | Comments(0)
過去の「改革」の見直しや制度の活用が必要
b0036638_15151139.jpg アンケートなどは実施者が項目を設定することで期待できる結果を引き出すことは可能ですが、今回のタウンミーティングは、質問者に予め協力的な意見のシナリオを渡すという「情報操作」を行っている確信犯的な行為です。今朝の毎日新聞の一、二面に右の記事が掲載されていました。
小泉内閣のときに就任時の公約にあげたもので、5年間にわたって1回1100万円の予算で170回開催されたとあります。今国会で上程される教育基本法の見直しについても、このタウンミーティングで広く国民の意見を集約し政策に反映させるという趣旨ですが、文部科学省寄りの発言収集の制度として機能しかねない民主主義の根幹が揺るぎかねない事件です。当初、関係者を処分するといっていた文科省も今朝の大臣の発言を見ると「まずなぜそういうことが起きたか実態調査が先で処分はその後」とトーンダウンしています。
 昨晩のNHKの報道によれば、世界史の未履修問題では、5月段階で熊本県は熊本マリスト学園高校の未履修への対応を文科省へ問い合わせをしていると報じています。
また4年前に大学生を対象に高校時代に世界史を履修したかどうかを調べたところ実に16%を超える学生から履修していないと回答があったにもかかわらず放置していました。調査は高等教育局でその結果が初等中等局に伝わっていなかったということです。先にも触れましたが当時は、今回と同じ未履修を起こしている県があることが報じられました。しかしその数は全国で4県という少ない数でした。当時の状況からそれを受けての調査と考えられますが、組織の縦割りで情報の共有がなされなかったというよりも、積極的に触れなかったという方が教育行政の仕組みを知るものにとってはあたっています。
 教育現場にはさまざまな「改革」提案されその実行が現場に要請されてきました。
たとえば、広く地域の意見を聞くという観点から「学校評議員制度」が設けられています。これも形骸化している学校も多く、そのほか選択科目の中で地域学のような特別設定科目を設け地域の人材に学校で講義を設ける、高大連携のカリキュラムの互換などできることになっています。いずれも、予算や学校での裁量の問題などが明確でなく実施しようとすれば書類作成の山が控えています。管理職も1校に2~3年勤務で次に移動でじっくりと学校改革にあたる時間がありません。今回の未履修科目の問題でも積年の慣習を見抜けなかったことを着任間もない校長の管理責任とするのは酷な気がします。茨木と愛媛の未履修問題で追い込まれた高校長の自殺は痛ましい。
施政者は新しい政策を打ち出しその実施は現場の責任・教員の資質に帰着させがちですが、今ある制度でも使えるものは使う、不要な形骸化したものは即刻やめるという裁量を地域の教育委員会や校長に任せばかなり現場のフットワークもよくなると思います。
 理念的なことはよくわかるけど、地域差のある各校に全国一律の条例で文科省の狙いの通りに現場が動くとは思えません。
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by okadatoshi | 2006-11-10 15:17 | メディア | Trackback | Comments(0)
「未履修報道」11/06の毎日朝刊に掲載なし
 前回のblogに未履修問題を記載して、毎日重たい思いで新聞やTVの報道を見聞きしていました。その結果書き込みの意欲も途絶えました。少しまとめてみます。
●問題点が整理されないまま忘れられる
 その後、本県でも4年前に未履修の学校を指導する側であった方が校長をしている学校で同じ世界史の未履修で校名が挙げられています。いずれもその地域で屈指の進学校ばかりです。着任後、校長が指導し県に提出する時間割、生徒に配布するものなど「正規」の内容にして実施段階で教科で変更という慣習が直りきっていなかったわけで校長の苦渋の発言が流れていました。
 逆説的ですが、本県は4年前の62校に及ぶ学校の処分の後の徹底した教育委員会の指導とさらに今回あげられた公立8校の明るみになった状況で「法令順守」はもっとも浸透している県に一つになったといえます。
 新たな鮮度の高いニュースによって賞味期限の切れた「世界史未履修問題」は最大でも70時間の補講という足して二で割ったような文科省の判断で終焉を迎えようとしています。有名私学で家庭科の特別教室すらなく受験科目に特化した授業内容を行っていたのは今回の「事件」が起きるまでもなく知られた事実でした。
今朝の毎日新聞を見ましたが、未履修に関する報道は見つけることが出来ませんでした。マスコミが報道しなくなれば、その事実は忘れ去られ本質的な解決は触れられないままに当事者に手にゆだねられます。現場責任者の処分と公開されても耐えうる書類の作成と今後このようなことが起きないようにという通達で終わるでしょう。しかし、「当事者」の判断には温度差があります。
●新教科「情報」の中身
 たとえば次にニュースは世界史未履修問題以上に深刻な現場の指導のあり方がみてとれます。
http://www.asahi.com/life/update/1105/002.html
 受験に関係のない「情報」は、進学校ではお荷物あるいは「合法もどきに」授業時間を確保できる教科になってしまっている現実があります。正規に教科書を購入し、1学期はパソコン演習室で情報の教科書を使い、二学期からは情報科目の論理的な力をつけるために数学の中身を教える学校があります。数学の教師で情報科目の認定講座で免許取得をしている方は多いですからこの場合は問題がないわけです。
 このほか「理科総合A」など必履修を1年次に置いて教科情報同様1学期は教科書を使い2学期はその発展的な教科である化学や生物の授業を教科書の事前購入の手続きをとって授業を行うという県もあります。一般的な考えでは「理科総合」(2単位)という名前の教科ならそれだけの時間数は必要な内容であるはずでこういう処理の仕方は問題があると思いますがWeb新聞の報道ではその県の教育委員会のコメントは「問題ない」というものでした。この手の「グレーゾーン」的な解釈は本県では考えられないことです。
 そもそも、今回の高校に課せられた「ゆとり教育」で格差の生じた入り口の生徒を出口に向けて3年間のカリキュラムを組まなければならない捩れ現象はなんら解決が見えてきません。現行の教育課程に枠の中でいかに「合法的に」生徒の進路を満たすかという取り組みはなされると思います。
b0036638_10242769.jpg 4年前の法規どおりに解釈(世界史B4単位を1年と2年で2と2単位に分割し2年次に世界史にいらない生徒は1年次のB2単位をA2単位として読みかえる-なども法令違反)をした本県で62校が問題になった数字から見ると10/31の朝のNHK調べで報じた全国で公立293校、私立157校合計456校が未履修で補習の必要な学校とあるのは実態からかなりかけ離れた数字と思います。
 大学入試でいえば推薦などの枠が一般入試の数よりも多く受験科目はは少子化の流れのなかで受験しやすいように科目数を絞っている現実があります。進学実績によって保護者が自由に学校を選べるバウチャー制度の導入などを掲げ、学校が達成すべき目標達成を推し進める教育行政の中で今回の未履修問題で今後も現場の苦悩は続きます。
指導要領を守らない学校は処分というパンドラの箱を開けてしまったわけですが、最後に出てくるとされる「希望」が出てこればいいのですが。
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by okadatoshi | 2006-11-06 10:25 | メディア | Trackback | Comments(0)