10月に引き続き、時事懇談会を聞きに行きました。会場は、大阪帝国ホテルです。講師は中村桂子氏。JT生命誌研究館館長。 生命誌という言葉については、「生命誌からみた宇宙」のインタビューで語られています。 講演はパワーポイントを使った内容でした。今回は、ipadの7notesを使って手書きを文字認識させて文章にして帰宅後、関係のあるスライド画像を挿入してまとめてみました。 ●命あるものが暮らし難い世の中 産業技術の発達や経済問題を中心に世の中効率化が進んでいる。 そのことはわかるが、命あるものが「暮らし難くなっているのではないか。 地球が誕生してから46億年経過している。過去の歴史を見るとその間、5回は地球上の生き物が絶滅した歴史がある。今は平穏期になっている。生命が発生しその生きる力が大切にされて世の中が動けばいい。 経済学者スミスは人間の本性について次のように語っている。▼ ![]() ![]() この時期に別の視点で世の中を見た人がいる。それは、南方熊楠と宮沢賢治だ。 彼らに共通しているのは、西洋の学問を究めたが、精神的な支柱は仏教徒だった。そして日常では自然を大切にしていることだ。 日本は自然に恵まれた素晴らしい環境にある。「自然」をベースに考えること。 自然を活かすことが21世紀の生き方である。 私たちの身体は体内で代謝しながら生きている。物事は直線的には動かないでもっと複雑な要因が絡み合っている。癌の遺伝子も100以上ある。複雑なことをちやんと考える癖をもっと若い学生が身に付けて欲しい。 多くの生き物が地球上には5000万種類いる。人間はその中の一つの種類でしかない。 皆辿って行けば祖先細胞がスタート。 バクテリアと人間に共通な「糖分をとり込む遺伝子」は同じことが分かっている。人類の祖先をさかのぼれば38億年前に地球上の生命体が出て時に繋がっているのだ。 「生命誌絵巻」を見て欲しい。 扇の図はすべての生命が38億年の歴史を持つていることを示している。 台所にゴキブリを見つければが38億年の歴史を考えながら私は叩きます。 20世紀は機械万能だった。 機械は便利。手抜きで仕事ができる。朝スイッチを入れれば好みのご飯ができる。 しかし、生き物は手抜きはできない。プロセスを大事にする。手をかけて子育てすることに喜びを感じる。▼ ![]() ●生命を育む これを示す例として、ジルさんの脳の出血とその奇跡の脳の回復を紹介したい。 リハビリ8年後の彼女と話した。脳の写真は、当時の医師によれば回復は極めて困難と診断された。 しかし、母親はベッドの上の彼女を見て生まれたときの赤ちやんと同じと直感。 医師の回復させる治療ではなく、赤ちゃんを育てるように新しく教えることをした。会ったとき、高校の数学教師だった母親は娘ジルがまだ微積分が出来ないと言っていた。▼ ![]() もう一つ豊岡市の子供達の例を紹介したい。 彼らは、コウノトリに優しくしようと考え、エサが採れるように「魚道作り」を提案した。▼ ![]() 田んぼにドジョウが戻ってくると、有機栽培で品質の良い「育む米」がブランドして収穫されるようになった。 市長やスーパーマーケットでの販売など子供たちは動いたが、評価されたのは、彼らの交渉力とプレゼン力そして笑顔であった。 これは生き物とのつきあいから得られるものである。私は農業高校の応援団です。 自然豊かな環境が大切。 万葉集に自然と人間の関係が見事にある。 日本の中世に虫愛でる姫の話がある。当時の風俗である、眉剃りもしないでゲジゲジ眉。おはぐろもしないで真っ白な自然の歯。千年前の京都にこのようなお姫さま居た。 扇の外に居ると支配しかない。中にいるから愛でることができる。 私は政治・経済とは無縁の社会には「役に立たない」仕事をしています。 自然や生命について考える機会を持って頂ければ望外の幸せです。 拍手ボタン < 前のページ次のページ >
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