神戸市営地下鉄「妙法寺駅」は知られていても実際に妙法寺に参拝した人は少ないのではないでしょうか。六甲縦走路の途中に寺はありますが、地の人でないとなかなか
わかりづらい場所です。今日の散策コースはここを選びました。
寺の伝記によると、天平10年(738)聖武天皇の勅願によって建てられたと伝えられており、又、神護景雲二年(768)と書かれた一切経写経八四巻が保存されていることなどから、古くからあったお寺であると思われます。
平清盛が福原(現在、神戸市兵庫区平野周辺)に都を移したとき、都を守る霊場として「新鞍馬山」の勅願を賜ったと伝えてられています。昔は三十七坊をかかえ広大な寺域を持っていたようです。境内には県指定重要文化財の
石造宝篋印塔(1370年に建立)があります。入口の電灯の入った照明機器が時代を感じさせてレトロないい感じです。