今年の12月号をもって学研の「NEW」が休刊になるという葉書がきました。23年間にわたる同誌の歴史も、より多くの情報が1冊に治まらないほど氾濫し、学校内でのコンピュータ機器利用という限定された中での啓発誌の役割を終えたということでしょう。
NEWの創刊は1985年の5月(当初は隔月刊)ですが、実はこの雑誌の創刊について同社は広く教育現場の実践者から雑誌のコンセプトの聞き取りをしていました。編集長が貞本さん副編集長が清水さんではなかったかと思います。確か東京のちゃんこ鍋の座敷で、それまでにない雑誌作りを参画について熱く語りました。
当時は、「マイコン」「RAM」など分厚いプログラムのアセンブラコードがだされて居るなかで、素人の学校の教師が使えるような機器情報、研究会の情報、バックナンバーをそろえることで資料的な価値が生まれる内容を注文しました。
私もNEWを通じていくつかBASICのソフトでマークカード処理のできるソフトやS-P処理ソフトなどの利用例を発表させて頂きました。
教科[情報」が高校の登場する中で、取り上げる内容も小中にシフトし読者層の絞込みをしているように見えましたが、同誌に代わる研究会や情報提供が教育行政に移ったことも雑誌の売れ行き低下に繋がったのかのしれません。
下図の左は最終号、右は1990年7月号から三回にわたり掲載した私の執筆したもので、当時関わっていたPCVANとNIFTYの教育ソフトフィーラムのCAIソフトの入手方法の紹介です。