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異常なき物忘れ
異常なき物忘れ_b0036638_20242498.jpg 最近の学生のレポートによく引用されるのがウィキペディア(Wikipedia)です。まだ引用先として表示しているのは良心的ともいえる方で、Webの検索で得られた文言を語調を変えて繋ぎ合わせてレポートとして提出するケースが見受けられます。第9回「異常なき物忘れ」ではこのあたりの状況を報じています。
 300bpsの音響カプラーで始まったパソコン通信時代には、常時接続で課金の心配のない通信状態は夢のまた夢でした。ところが、ほとんどの人々が携帯電話でメールができるという環境整備が整った現在は、パソコン依存とも思える自分で考えまとめることが退化しWebの検索結果を疑いことなく頼り始めました。
 blogによる文章作成からSNS(代表格のmixi)へ移る学生が続出とあります。考える時間をネットは忘れさせると括っていることに同じ危惧を私も感じます。
 車の功罪を説いてもすでに車社会に入ってしまっているのと同じで、Webを使わないわけにはいきませんし社会のしくみも回りません。本来は情報教育などがカバーすべきでしょうが、利用形態が常に先に行き問題点が後追いで出てくるところに難しさがあります。
by okadatoshi | 2007-01-09 23:59 | メディア | Comments(0)
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