連日のように高校生や大学生の衝動的な殺人事件報道がみられます。内容も幼児性が強く今までにない傾向。かつていわれた大学生はエリートという時代ではなく進学率上昇と共に、偶然20歳前後の年代で大学生という立場にいると考えたほうが妥当かも。
政治的には北の脅威やイラクへの派兵や、国内的には年金問題・憲法改定など政治のありようが問われています。昔のことを持ち出すのは老化の証拠といわれそうですが、社会矛盾に敏感な学生は、私たちの学生時代なら当然デモをやっただろうし、学内にはタテカンが乱立してもおかしくない状況でしょう。
かつて第二次70年アンポの影響下全共闘運動を潜った団塊の世代が日本の高度成長の中心になっていくなかで、学生の政治への無関心さが急速に進みました。
最近のキャンパスはきわめておしゃれで専門の清掃員が常時掃除しています。そして清潔。流行に敏感な若者はTVとラグタイムのない均質化されたファッションで装いそれが逆に無個性に見られます。
飛行機のタテカンを見かけたので空爆に対する警告や抗議か思ったら航空部の勧誘や学園祭の案内でした。政治的な振舞いはトレンドでないとはいえ、選択することはできてもほんとうに必要なものを作る術を失ってしまったかに見える若者が増えるこの国の行く末への不安も感じられます。