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フォーク大全集
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 パソコンのある3畳の物置兼書斎で作業をしているとき、BGM代わりに最近よく聞いているのはBSで先日録画しDVDに落とした「フォークソング大全集」です。2時間たっぷりあり、フォーク全盛時代の歌手の同窓会のような組み立てです。最初は“あのすばらし愛をもう一度”(1971)、続いて“学生街の喫茶店”。
 全共闘世代が団塊の世代と称され就職転向論など言われる中で走り続け今社会の一線から退く余裕の中で、過去を懐かしく思い始めた時期になりました。本屋では、1000円弱の「青春の歌」シリーズが並んでいます。日本のカルチェラタン、神田や西新宿の学生デモの見開き映像にCDが挟まれています。
 昔、ラジオで「小沢昭一の心」という番組がありました。その中で「おじさんたちには青春時代の歌がない」と小沢独特の語り口で彼が話していました。つまり、軍歌を歌うことでしか青春を懐かしむものがないと彼は言うのです。
 その世代を思い出させるBGMはそれぞれに違います。
 私の場合は、西田佐知子の「アカシアの雨に濡れて~このまま死んでしまい~」しかありません。
 その後に聞いたボブディランやジョンバエズに代表される反戦ソングは、「何かこれから先には素晴らしい時代があり、それを我々が担うのだ」という気負いを鼓舞する子守唄でもありました。
 「アカシア」と「神田川」の違いは、60年代と70年代の学生時代違いでもあります。
NHKの大全集で華やかに歌手が集い手拍子を揃えて歌う映像を見るとき、やはり彼らは私の時代から見て豊かな時代を過ごしていったのだと思います。
 今の若者が何十年かして、自分の青春時代を代表するような「うた」があるでしょうか。あまりに多様化、細分化された結果、層としての世代が崩壊していないかという気がします。
by okadatoshi | 2006-03-06 23:16 | セピア色/若い時代 | Comments(0)
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