西の出講日です。朝から雨混じりの風が吹き満開だったキャンパスの桜の花も散り始めています。▼
授業の枕に使えそうな新聞記事を切り抜き用意した今週の記事です。
左は今朝の朝日で
50年後の人口動向。右は4/5の記事で
生涯未婚の人が過去最高になったという記事です。▼
いずれも、超高齢化社会が進み、年金で高齢者を騎馬戦型で支えているのが肩車型になると言われている内容がより数値的にはっきり示されている記事です。
公的年金について払った分が戻ってこないのだから、払っても損するだけ」という声が聞かれることがあります。公的年金が世代間扶養の仕組みであることからすれば、給付と負担の関係のみで世代間の公平・不公平を論じることは適当ではないことに留意する必要があります。
と述べていますが、これでは明るい未来は持てません。
私学の初年度納入金は標準的には授業料が80~100万円入学金など諸設備が50万円あわせ150万円、国立では入学金28.2万円、年間授業料が53.58万円が標準でしょうか。以前は国公立は学費免除や奨学金もあり授業料も安かったのですが、今では私学の半分程度まで値上がりをしています。
さらに下宿するとなると最低でも10万円は住居・生活費が必要になります。これらをすべて援助できる家庭は少ないでしょう。
そのため、今の学生の半数以上は有利子の奨学金と言う名前の教育ローンに縛られ、卒業時に400万円あまりの借金をかかえます。学校が終われば、コンビニや居酒屋で勤務も珍しくありません。
卒業後20年ほど毎月2.5万円ほどの返済と、さらに国民年金の支払いが加わえれば、毎月4万円ほど収入の中から払うことになります。卒業と同時のこれらの返済が可能な正規雇用の職場が保障される訳ではなく、学生時代のバイトの延長でコンビニの店長クラスの不安定な働き口しかない現状があります。
安定した収入がない事も晩婚化の要因の一つでしょう。この国の若者への教育支援の貧困さを見ることができます。
それらの結果が二つの記事に現れています。