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大学の推薦入試本番
尼崎のボランティアの日です。
JRにはこの時期、推薦入学公募のポスターが目立ちます。▼
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先日の4チャンネルのMBSで、大学生の質の低下に対する大学側の取り組みを報じていました。入学後に失望したり、講義内容についていけない学生が10%ほど中途退学し大学経営も圧迫をしている現状も生々しく報じていました。
文部科学省『文部科学統計要覧』からグラフ化した大学合格率の変遷です。
大学に行きたくない人たちは除外して、大学に行きたいひとだけを集めた時に、その何パーセントが大学に入れたか、を追跡したグラフ。
おおよその大学受験の全般的難易度の推移が読めます。▼
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大学の入学定員・入学者数等の推移 を文科省でまとめたものも参考になります。ブルーがAO・推薦入試、水色が学力試験です。
この10年でより推薦入試が広がっていることが分かります。▼
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推薦入試の選抜方法と実施時期です。
私学を中心に、書類審査と面接で合否を決めている傾向が目立ちます。
夏休みにオープンキャンパスに出かけそこで声掛けをされて二学期が始まるとすぐに実質入試が始まります。▼
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じっくりと高校教育3年間学習することなく、少子化による受験生確保に走る大学側が、高校生を囲い込んでいる図式が浮かび上がります。
by okadatoshi | 2014-10-19 22:39 | デジの目 | Comments(2)
Commented by Hiro at 2014-10-20 10:29 x
広島大学生物生産学部の非常勤をしていた頃、担当した中にAO入試で入学してきた学生が約半数いました。

基礎化学の学力について、ここに載せられた内容と類似の統計をとり、当局に提出しました。
私の非公開記録です。
Commented by okadatoshi at 2014-10-20 13:36
Hiroさま
AO入試で入学したグループと一般入試のグループの追跡調査では、慶応の湘南校舎と早稲田ではAOグループの入学後の成績が上位だとネット情報にはありました。でもこれは人気校の例外と思われます。
推薦入試の学生に対し事前に基礎学力テストを行い、小学校の算数クラスのレベルや高校の内容の補講から始めるなど大学の対応例がTVではありました。
事前に面接して無目的に推薦を希望する生徒には他の進路を薦めるなどしている追手門学院大の事例を扱っていました。入学者を増やすよりも入学して辞めない学生の方が大学にとっては経営的にも安定ということです。
AOの理念はともかく、数が増えて入試方法の一つとして定着すれば、高校側は、「面接指導・小論文の書き方」を集中指導して推薦突破をはかります。
安易に入学だけを目的に生徒を送り出しても、力をつけないと生徒のためにはならないことは、高校側もわかっているのですが。
教員採用試験に限っていえば、高校3年の3学期まで国公立の理系入試を目指して全数学の過程を必死にやった学生の方が合格率が高いのは当然です。
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