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近畿和算ゼミナール
昨日のクイズ教室で久しぶりにお会いしたT先生から、近畿和算ゼミナールへのお招きがあり、梅田のサテライトキャンパスへ出かけました。
224回目という歴史の長い勉強会です。
今日のテーマは次の4つ。世話人が次回の発表者とお知らせの葉書出されるようです。

1.今なぜ和算か(2)
T先生のシリーズで今日は日本の数学教育の流れ。
律令制の大学寮の時代以後の空白期から寺子屋の自主学習・個別教育につて紹介。
明治中期から教科書は黒表紙、昭和になって緑、さらに水色表紙になたっというくだりでは、大正時代に学生生活を受けた方が最後の黒表紙でT先生は緑色だったなどという話も飛び交いました。
戦後デューイの思想から生活単元学習を経てゆとり教育まで14ページのレジメの話がありました。

2.北京大学蔵秦簡の算術簡
最近、秦始皇三十一年(紀元前216)、三十三年(紀元前214)の時代の竹簡が大量に出始めています。
北京の文献をもとに内容を紹介されました。
この8月には北京大学へ実物を見に行く計画があるようで、まだ日本に紹介されていない内容も含み興味深い発表でした。
2000年以上前の井戸の中から見つかったもので泥の中で埋まり文字の保存状態もよく紙以前に記録文章としては貴重なものです。
算術関係のものも250枚がひとまとめに出ています。
次の竹簡の最初の段の文字は、
廣六十歩、従(縦)八十歩、成田廿畝。 四千八百歩成田廿畝。
(240平方歩=一畝)で換算。▼
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3.パソコンで難しい漢字を出す方法
第1段階(かな漢字変換/IMEパッド)
第2段階(文字一覧/CJK統合漢字と拡張A)
第3段階(CJK統合漢字拡張B)
の入力方法の説明があり、さらに今昔文字鏡・単漢字16万字版やGT書体の説明がありました。これらを使えば和算の古文書などパソコン上で表示されます。
グリフウィキの紹介もありました。これは、勝手に自分で文字を登録でき、「激しい雨」、「ガンダム」というジュークの文字紹介があり笑いました。▼
近畿和算ゼミナール_b0036638_22443362.jpg
4.必要不十分条件

いずれも刺激的な内容でした。
誰でも会費500円で1年間の会合の連絡が郵送され参加できます。
by okadatoshi | 2013-02-10 22:48 | デジの目 | Comments(0)
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