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学生の意識・学力の両極化
東へ出講日です。
ソメイヨシノは葉桜になり、桜が存在を主張しています。毎年楽しみにしている桜です。▼
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今日は一般教育科目で、アプリケーションを横断的に扱ってパソコンを文具として使うことを目的にした講義内容です。
すべてのクラスで最初にアンケートをとり自宅からメール添付で送らせます。
ワンタイムパスワードを使いセキュリティを強くしたり、定期的にパスワードの変更が必要であったりするので結構送れない学生がいます。60人近い人数の機器操作を一人で指導すると、どうしてもついてこられない学生が出てきます。
高校の教科「情報」が定着してる世代ですが、それでもパソコンの扱い方の能力差が激しいです。
全国から集まっており、高校の取り組みを知る意味でも最初のアンケートは必要です。

次のような設問を設けています。

3)自分のホームページが(ある、ない) Blogが(ある、ない)
SNS(mixiなど)に(加入している、していない) twitterに(加入している、していない)
Facebookに(加入している、していない) その他加入しているSNSがあれば(  )

blogやsnsは女子大では半数以上関わっています。

4)携帯の契約会社は、(ドコモ、au、ソフトバンク、イーモバイル、WILLCOM、その他[   ])機種名(    ) 1ヶ月の携帯の維持費はどの程度ですか(    )持っている機器は( iphone ipad Android搭載機 通話とメール専用機)

iphoneとandoroidなどのスマートフォンが昨年あたりから目立ち、今年は主流です。

5)次の項目について自己評価を5段階の数字で( )内に入れて下さい。
数字は、3を普通として1=分からない,弱い,低い、できない ← →  5=分かる,強い,高い,できる
ソフトのインストール( ) フリーソフトのインストール( )解凍( )圧縮( )フォルダの作成と整理( )ファイルの移動やコピー( )ワードの操作( )パワーポイントの操作( )excelの基本操作( )excelのマクロ( )プログラム言語をひとつ以上(  )メールの送受信( )メールへファイルを添付( )

ここでは、差が目立つのが理解度の両極化です。言葉自身がわからない学生も多く、クラウドサービスなどを使う学生はまだ少数派です。

帰りの電車で、もと同僚に偶然会いました。聞けば、某所の大学で高校数学を教えているとのこと。資格試験をとるための基本的な計算力がついてないので、高校の数学から再度演習が必要なのです。
私がリタイアするときにも某所の理系大学から、講座名は「数学1」などとは言いませんが、高校の科目の復習コースを教えないかとう話がありました。この手の需要が結構あります。

その方とも、意見が一致したのですが、少子化の中での大学側の学生確保の手段で推薦入試の枠が増えた結果、合格者の中で極端な学力差が生じています。学習内容が不十分でか入試に関係のない科目はやらないまま高校から進学しきます。
大学側の青田刈りに乗っかって、高安易に推薦枠に走った高校の進路指導にも問題があります。
以前もblogで触れましたが、大学から出るときに会社は青田刈りなんかしてくれないし、本当に力のある学生を外国の学生と競争させてでも優秀な方を採用する時代です。
面接の受け答えの外見だけのキャリアガイダンスをしても進路は開けないでしょう。
しばらくアンケートと格闘です。
by okadatoshi | 2012-04-18 23:20 | デジの目 | Comments(2)
Commented by kazewokiru at 2012-04-19 08:19
okadatoshi 様
先生のブログを毎日読んでいますので、アンケートにある
「言葉自身がわからない」という事はありません。(笑)
興味や関心を含め自分の生活している周辺環境が大きく作用しますね。

今から仕事場に出掛けます。@自宅
Commented by okadatoshi at 2012-04-19 08:44
kazewokiruさん
当方もこれから北へ出講。
70分のドライブは、インターネットから解放(笑)された静かな移動書斎です。
直前まで印刷物の原稿作りに追われていました。
現職時代は、毎日こんな時間の流れでしたね。
週に数回になりなんとか持っている感じです。
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