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若者に広がる「新型うつ」
 今朝のNHKニュースで「新型うつ」に関する現状を放送していました。▼
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 この時間帯では、その時代を表す現象をピックアップして伝えます。目新しい用語も、ここで初めて知るケースもあります。
 インターネットで調べると結構「新型うつ」に関する文言がヒットします。
 新型うつの増加を解説しているサイトには次のような定義がありました。
1. 自分の好きな仕事や活動の時だけ元気になる
2. 「鬱」で休職することにあまり抵抗がなく、新型は逆に利用する傾向がある
3. 身体的疲労感や不調感を伴うことが多いのが新型
4. 自責感に乏しく、他罰的で会社や上司のせいにしがち
5. どちらかというと真面目で負けず嫌いな性格
「3」と「5」は従来と同じ症状ですが、新型うつ病と呼ばれている場合の違いは
☆ 嫌な時だけ気分が悪くなる
☆ 自分でなく他人の責任にするのが新型の特徴
☆ 20-30代前半の若い世代に発症して、逃避型や回避型などと呼ばれてる


 今までのうつとの違いは、趣味はできるが仕事はできない。内に向かわないで外に向かう。若者に多く、コミュニケーションの取り方がうまくできない-などの特徴が述べられています。 以前ですとその数も少なく「我儘」で片づけられていたのが、層として増加してきたということでしょうか。

 戦争中は糖尿病患者など少なくメタポが対策などありえなかったほど食糧事情が悪かった。同じように、生活が厳しく日々食うのが精いっぱいの時代から、物豊かになり「個」が尊重されるようになった現在新しい病理に直面したとうことでしょう。

 病状としては「自分の趣味は楽しめるしで歩ける」が「仕事になるとうつになる」。
 会社人事担当者は、この「新型うつ」の対応に迫られている困惑が見受けられます。
親も教師も、そして本人もメンタル面の豊かさと異なった「今」に戸惑う精神面での支柱を見失った時代に入っているように見えます。
by okadatoshi | 2010-10-14 21:50 | メディア | Comments(4)
Commented by ガンさん at 2010-10-14 22:27 x
 失礼します。

 詳細は分かりかねますが、単なるワガママにしか思えません。今の仕事に就くまでに、相当ヒドイ目にもあってきましたが、それに耐えてきたらからこそ、今があると思っています。

 閉鎖的な日本社会の中での、甘えきった社会情勢の一面を表しているように見えます。このままでは、色々と国際問題を起こす隣の国とは、とてもやりあっていける状態には思えません。

 自分も新型うつ病の年齢枠に入りますが、何か情けないものを感じます。
Commented by okadatoshi at 2010-10-14 22:49
うつは励ましては逆効果といわれますが、新型では「時には厳しく叱ることも必要」と解説では語ってました。
病気とサボリとの境目があるのかないのか、「新型うつ」という診断書が出た場合に学校はどう対応するのか、ますます混とん。
うさぎの国日本の危惧は私も感じます。車の中で揚げ足取りの国会討論がBGMでした。
Commented by shinmama at 2010-10-15 07:00 x
 息子が大学時代に「アウトドア派のひきこもり」という
 言葉を使っていました。

 一緒に飲みに行ったり、旅行はできるのに
 学校に行こうとすると、体調が悪くなって、
 家の中に、引きこもっている、、、、という人らしく
 「自分はアウトドア派のひきこもりなんだ」と言うそうです。

 okadatoshi様のブログを拝見して、
 まさにそれが「新型うつ」なのだと思いました。

 こんな病気?が、だんだん低年齢化しないことを祈ります。
Commented by okadatoshi at 2010-10-15 07:55
住宅難の反映で、かつては大学の寮で先輩後輩と同居、下宿も複数人一緒が珍しくないですが、今や個室でなければ学生は来ません。少子化の中で家庭では勉強部屋を与えられ、自分だけが自由にできる時間に没頭できます。
そういう中で「他人」へ干渉しないことがルールになり、コミュニケーションが取りづらく引きこもることで精神的な異物(外敵)を取り込まなくなることで安心する・・・そんな悪循環が「新型うつ」の温床のような気がします。
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