いつも電車で見慣れていたポスターですが、二つのポスターが並んでいるのをみてやっとわかりました。
オープンキャンパスと「Augusta Camp」(毎年夏に、所属アーティストが集まって「Augusta Camp」という屋外ライブイベント)を掛けているのですね。おじさん世代には、レトロな女子学生に衣装に「オキャン」を連想してしまいます。▼
その横には、「先生になるなら親和!」とあり『小中学校、高校教員採用 全国6位 兵庫県2位』とあります。教員採用状況を少しは知ってますが、正直兵庫県二位とは思えません。特に高校の場合には親和女子大学にはない理系の教科もあります。よく見るとさらに小さな文字で順位は女子大学とあります。▼
それでも納得いかなくて、Webでググりました。
親和女子大の2009年度に関して検索すると
大学受験便利帳というblogがありました。
小学校教員採用者数ランキング<2009年>の第一位は、
1 大阪教育大学 315
その後の女子大を抜粋したランクと合格者数は、
7 武庫川女子大学 145
17 京都女子大学 99
24 神戸女子大学 79
29 神戸親和女子大学 72
(出典は、朝日新聞出版「2011年版 大学ランキング」によります)
電車の吊広告では、小さな文字で「順位はすべて女子大学中」とありますが、それでも兵庫県2位というのは上記blogでは、つぎのように書かれています。
「29位の神戸親和女子大は数多くの提携大学を擁し、提携校の教員免許取得の支援をすることで、間接的に親和教育を受けた教員を増やしています。提携校は同志社、関西、大谷、摂南、神戸学院、桃山学院、帝塚山学院など関西を中心に西日本全域に及びますから、自大の他に提携校が輩出する教員の総和はかなりの数に上るはずです。」とあります。
少なくとも大学ランキングでは、小学校教員では29位。女子大に絞っても4位です。
最初に飛びこむワンフレーズで、不確かな情報の元に錯覚を誘導し、発信者に都合のよいポスターに作り変えているように見えます。